近年の星のカービィのアンソロジーについて

(長いので読みたい人か光文社のアンソロジーに詳しい人はドゾ)
そういや肝心のUSDXのアレは?


いやねえ、とりあえず昨日夜通しで読んだんですが(勉強しろ)、
予想以上に新規加入者が多いッ!
おおよそ二年前に当たるドロッチェ団と比較してもどう考えても五人脱落しているッ!それに取って代わるように新たに参戦を果たした四人。あと一人は長い年月を超えて銭形たいむさんが描いてくれました。
それにしてもこれは革命的なメンバーの入れ替えだ。過去作品で何度も描き続けたこうたさんや七谷文さんが脱落するのはあまりにも突然すぎないかなぁ……。王楽紫衣さんは鏡の大迷宮後期を最後に常連から外れてるから致し方ないケド。
火の玉ゲームコミックスの4コマギャグバトルは年代別に追っていくとメンバーの入れ替えが著しくわかります。たとえば黴3のギャグバトルは1999年1月1日が初版第一刷発行。そしてUSDXは2009年3月10日に初版が……ってえええ!?
ちょっと待て。なぜ初版が発売よりも未来になっている!?Wikipediaで初版を調べてみても、それは書物の最初の版。このマンガ、タイムスリップして売り出されているのかッ!?
いやいや、今回の問題はそこではなかった。今回はメンバーの入れ替えについて議論するんだった。
僕の持っているアンソロジーで最古の作品は黴3の時代だから、初版から考えるとあれから10年経つことになる。4コマ漫画に歴史あり。か。
光文社の気の利くところは裏表紙に漫画家の名前が羅列していることである。これでわざわざ本体に癖を付けることなく調べられる。いいなあこれ。
さて、この最古(SDXを除く)→最新の作品でいったいどれだけの漫画家が姿を消しているのか。合致している漫画家の名前を挙げていこう。

  • サイキユニ(采木由仁)
  • 月野出迦夜

え゛?この二人!?
どう見てもこの二人しかいない。他の連中はそれにことごとくこの4コマ界から姿を消しているのか!?他の作品を見ても一回も休まず描き続けているのはこの二名しかいない。
なるほど。4コママンガは他のオムニバスコミックやストーリーマンガと違って4コマという狭い空間にネタを織り込まなければならない。しかも一作ではなく、数ページに渡って。そのことを考慮すると、作品が出るたびに描き続けるというのは正気の沙汰ではないだろう。僕はこの二人に敬意を表するッ!
では他の漫画家の皆さんはいったいいつ頃から参戦しているのだろう。常連のように詰めていた人々はだいたいこんな所だろうか。

著者名 初期出演作品 USDXまでの出演回数*1
五十嵐愛美 星のカービィ64 7回
枉未和己 星のカービィ3 7回
王楽紫衣 星のカービィ3 6回
大久保みどり 星のカービィ64 7回
こうた 星のカービィ64 MIX 5回
神武ひろよし 星のカービィ 夢の泉DX 5回
佐倉忍 星のカービィ64 6回
鈴木猛 星のカービィ 夢の泉DX 5回
高沢浩里 星のカービィ3 7回
都波みなと 星のカービィ64 7回
七谷文 星のカービィ3 7回
破弓翔 星のカービィ64 MIX 5回
牧原ひさと 星のカービィ64 4回
御津浦彩 星のカービィ3 5回

割合多く描いてらっしゃる方はこれほどでしょう。しかし表を見て驚いた。皆勤賞には手は届かないが一回しか休んでない人がたくさんいるじゃないか!
特に五十嵐愛美さん、大久保みどりさん、都波みなとさん。この三人は64時代から一回も休んでない!一回増しの二人には及ばないがこれでも十分な快挙といえよう。あなた方にも僕は敬意を表するッ!


それにしても光文社にはこんなにもメンバー入れ替えの壮絶な背景があったとは……。歌は世につれ、世は歌につれと言うが、アンソロジーは漫画家につれ、漫画家はアンソロジーにつれという感じなんでしょうね(違
ところで時代を境に絵が著しく変わった人もいたりします。一番すごかったのは大賀一五さんでしょう。前期と後期で絵が別人!
枉未和己さんは細いライン取りの絵からパソコンで描いたようなベクタ形式的な絵に、王楽紫衣さんはコミカルで手書き感のあるグラフィックが後期にはそれに奥に秘められたクールな感じを感じた。こうして見ると人は短い年月の間にも描く絵が変わっていくのだなあとしみじみしました。



最後に出演回数は少ないものの、印象的な絵を描いた人々を紹介したいと思います。

藤井あおさん(星のカービィ3→3回)

女の子らしい可愛らしいイラストとは裏腹にブラックなネタが多い漫画家。ヨッシーストーリーの四コマにも出演しており絵本のようなやさしいイラストの漫画が特徴的だったがネタは明らかに幼児向けではない。
「リアルデデデ」を描かれた時には「アンソロジーにもパロディの魔の手が……」と思いつつ爆笑しました。

野々原ちきさん(星のカービィ64→2回)

今で言う「萌え」関係に絵がわずかながらに近い漫画家。
ネタも控えめかと思いきやじわじわくるタイプのネタが多かった。

廣野誠さん(星のカービィ3→3回)

(個人的な視点では)パロディに精通していると思われる漫画家。
「星野さん」や「ぱんつまるみえこちゃん」など作品の設定を根底から覆す発想がすごかった。
七谷文さんにも劣らないネタの王道。

千種ヒロコさん(星のカービィ 鏡の大迷宮P2(たぶん)→3回)

やわらかそうな色彩の可愛らしいイラストが特徴的な漫画家。
他の漫画家に比べてカービィの目が極端に小さい。結構凝った感じのネタを見せる。
鏡の大迷宮のシャドウカービィツンデレに見えて仕方ないのは僕だけですか

米田和佐さん(星のカービィ ウルトラスーパーデラックス→初(たぶん))

佐倉忍さんに次ぐ原作主義な絵を描く漫画家。
カービィが表情豊かで可愛いのもこの人の特徴。
結構リアリティなネタが多い気がする。

田渕よしこさん(星のカービィ ウルトラスーパーデラックス→初(たぶん))

パソコンで描いたようなベクタ形式っぽい絵が特徴的な漫画家。枉未和己さんに憧れたんだろうか。
原作が原作だからかこの人も絵が原作の取説等に近い。
一般的なネタから表意をつくネタまでいろんなネタを振る舞う。


これでアンソロジーについての話は一区切りにしたいと思います。長い話におつきあいくださいましてありがとうございました。