異色のアーティスト達

えー僕がゲーム音楽を語り出すと99%任天堂方面に走り出してしまうのですが、今回は日本人の感性ではかなり異色な部類に含まれるゲーム音楽でも語ろうかなと思います。
その名も「wipe out 3」。初代プレステ後期の作品です。
ゲーム自体はなんかF-ZEROソニー向けに改造したみたいな反重力レースゲームで、全体的に機械的な印象を持つゲームなのですが、二者のゲームの決定的な違いは「音楽の方向性」。
F-ZEROはメタルやロックを基調とした音楽が主ですが、wipe outは「本物の」テクノミュージックが使われています。ご丁寧に海外のアーティスト達をやとって。
まぁ聴いてみればわかるんですが、テクノによく聴く「一定パターンの繰り返し」をしまくってる曲が非常に多いです。そのため、テクノがわからない人間には相当聴くのに無理がある曲調なのですがその曲調がまた「レースでの緊張感」を引き出しているというか、結構マッチしてるんですね。
それに安定したメロディが存在する曲がほとんど無いのでひたすらリズムとパターンの世界に引き込まれていくようです。それにゲームやってる最中だとそんなに音楽が気になりませんし。遊んでるときに気にならないというのはゲームにとって結構大切なことですよね
そんなwipe outの音楽を聴いて再認識しました。「あぁ、こういうのがテクノなんだな」と。
そう考えると日本のアーティストには「そういうテクノ」を書いてる人ってほとんどいない気がするんですが視野が狭いだけですかね。最近Perfumeが人気らしいですけど、アレはあくまで「テクノポップ」アーティストなんですよね。たぶん歌いれてる曲でマジテクノはほとんどないとおもうんですけど、要するに「テクノの感じがする楽器編成」で「ポップスの曲調」を取り入れることでテクノポップとしているんでしょう。あの曲もちゃんとABサビってありますもんね。
OverClockedRemixで活動してる外国人の気持ちが分かった気がします。外国人って自己主張激しいらしいですね。だからあんな突拍子なアレンジばっかするんでしょうね。逆にその才能は評価されるべきなんだろうが……日本人でOCR知ってる人少ないもんなぁ。


ゲーム音楽ではあるけれどもかなりテクノなwipe out。テクノが好きな人とかは遊んでみたらいかがでしょーか。