第二次世界大戦のことを書いた現代音楽 Different Trains / Steve Reich
スティーヴ・ライヒはこのブログで割と紹介してますが、ユダヤ系アメリカ人だったってコトは話したっけ?
ユダヤ人といえば、第二次世界大戦でホロコーストが行われたことで有名ですが、ライヒのこのDifferent Trainsはそんな第二次世界大戦のことを書いた現代音楽です。
10分弱の三楽章構成で、第一楽章(Before The War,戦前)、第二楽章(During The War,戦中)、第三楽章(After The War,戦後)と楽章ごとに時代風景が変わっていきます。第二次世界大戦がモチーフのため、映像がなかなか印象的な曲ですが、音楽的にはそれぞれ独立したフレーズのミニマル、汽笛やサイレンなどのサンプリング、刺激的なヴァイオリンの音など、現代音楽らしさが十分に感じて取れる作品。以前紹介した18人の音楽家のための音楽と違い、基本となるフレーズに上からどんどん音を重ねていく手法は用いず、ある一定のスパンでサンプリングされた音声とリンクするようにヴァイオリンが旋律を奏でるループが特徴的。サンプリングを用いた曲は後にシティライフにもありますね。
曲の裏事情を知ってから聴いてみると、また違った印象を持つんじゃないでしょうか。
Electric Counterpoint / Different Trains, Electric
- アーティスト: Kronos Quartet,Pat Metheny,Steve Reich
- 出版社/メーカー: Nonesuch
- 発売日: 1994/10/26
- メディア: CD
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