金星人とその生活

金星。みなさんも知っているだろうが、太陽系で太陽に二番目に近い惑星である。昨日兄とSolar Systemというスクリーンセーバーを見たときに疑問に思ったことを今日は話そうと思う。
本で見た話だが、金星はひょっとしたら火星以外でも地球外生命体が存在したかも知れない惑星の一つであったらしい。しかし、あまりにも二酸化炭素濃度が高すぎたため惑星全体が灼熱の世界と化し、惜しくも生命は誕生しなかったとか。
しかし、可能性があったのであればもしかしたら誕生していたかも知れない。今日はもし金星人がいたらどのような生活、信仰が存在したか考えてみたい。
↑で紹介したスクリーンセーバーで見たところ、金星はほとんど自転していなかった。地球が一周公転する時間を365秒に設定すると、無論地球は一秒に一回転する。が、金星は全く回転しているように見えないのだ。
それもそのはず、金星の自転周期は243日。なんと金星の一日は地球の9ヶ月近くにあたるのである。
これは何を意味するのか。二つほど仮説を立ててみた。

金星人は地球人の243倍ノロ

一日が243日かかるのであれば、全てのスケージュールを地球の243倍の長さのスケールで行うこととなるだろう。寝る時間も243倍、起きてる時間も243倍。なぜなら生物のシステム上暗くて視界が悪いときは寝たりなんかして体力を温存した方が効率がよいからだ。

金星人はモンゴルの遊牧民みたいに地を転々として生活する

正直に考えてみれば金星は地球よりも太陽に近い。もし時間感覚が人間と同じようであれば、金星にはある一地点に「明期」「暗期」という二つの時期が存在する。明期は長い間地表を太陽が照らし続ける時期であり、乾いた灼熱の地と化す。逆に暗期は長い間地表に太陽の光が届かない時期で、金星には衛星も存在しないため完全なる闇の世界と化し、気温は氷点下を遙かに下回る。二酸化炭素が充満している現実の金星であれ、最低気温は氷点下に達しているのだからおそらく想像を絶する寒さに違いない。
この過酷な状況を凌ぐために、金星人はモンゴルの遊牧民のように常に地球で言う「夕方」に値する場所へと住処を転々とするものだと考えられる。即ち金星人には昼も夜も知らないし、その時期に「明期」である値域や「暗期」である地域を「死の領域」と呼び決して足を踏み入れなかったに違いない。しかし長い時間を経て金星人が高度な文明を築けたならば、人工衛星などを使い「死の領域」の状況を知ることができるだろう。そしてあわよくばそこに住もうとする。人間だって南極に南極調査団を送り込んで住んだりしてるんだから恐らくその地を開拓するのも時間の問題ではないだろう。金星人にとっての開拓先は「宇宙」ではなく「死の領域」なのだ。


とかいろいろ考えたら止まらなくなってしまった